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ユニットケアについて

「ユニットケア」という考え方の歴史

ユニットケアとは、1990年代終わり頃、特別養護老人ホーム、老人保健施設などの施設から始まったものです。それは「少しでも介護現場を良くしたい」という気持ちを持った現場から生まれました。「自分ならどういう場所で過ごしたいか」「自分ならどういう介護を受けたいか」という自問自答があり、そんな中で生まれてきたものなのです。

「ユニットケア」とは

ユニットケアは建物(ハード)とケアの方法(ソフト)からできています。
今まで多くの病院や施設で見られたような集団に対するケアではなく、利用者さん一人一人にスタッフの目が届く距離で、人数の中で生活していく。
文字通り一人一人と向き合うことができる場の中で。
そして、それを支えるのは現場のスタッフです。「自分だったらどんなケアが受けたいか」の答えを探しながら、スタッフが自分自身のこととしてとらえることが大切です。

「ユニットケア」を行う上で大切なこと

ユニットケアは、ただ区切っただけ、小規模にしただけでは成り立ちません。
認知症の影響で不安になる方が“落ち着ける”場所の提供。
それは、建物であり、家具であり、食事であり、という様に様々な要素があると思います。
そして、忘れてならないのは、“人”の存在です。
いくら物理的環境が整っても、その空間に本人に寄り添う人がいなければ本当に落ち着くことができるでしょうか。
その人に寄り添い、かかわりを深めていくことで心と心のつながりを持ち、本当の意味でのその人のニーズが分かっていくのではないでしょうか。
そしてその上で、本当の意味で“落ち着く”ことができるのではないでしょうか。

西香川病院での「ユニットケア」への取り組み

当院でも数年前からユニットケアに取り組んでいます。
介護療養病棟、認知症専門病棟、重度認知症患者デイケアなどです。
当初はすべてが手探りで、試行錯誤の連続でした。
今でも「これでよいのか」と自問自答をしながら日々取り組んでいます。
 
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